Google、モノのインターネットのためのプロジェクト「Android Things」に別れを告げる

インターネットに接続されている機器は増えてきていますが、それを使って便利なことをするのはまだまだ難しいです。ARMとマイクロソフトが先日、これまで以上にデータ転送を容易にすることで合意したとすれば、グーグルはモノのインターネット(IoT)プロジェクト「Android Things」の終了日を設定しています。

同社自身が、2021年1月以降は開発者がプラットフォームから新しいプロジェクトを作ることができなくなると発表しています。

Android Thingsに携わって5年

Android Thingsは、わずか32MBのメモリで低消費電力のIoTデバイスを動作させるために設計された統合オペレーティングシステムであることを忘れてはならない。Androidの簡易版として考案されたその目標は、開発者がGoogleのサービスにアクセスできるスマートデバイスを構築できるようにすることでした。Android版としては、開発者が仕事をしやすくしたり、その機能を使いやすくするためのものとされていました。

OSには、GoogleがAndroid Thingsと同時に発表した「Weave」と呼ばれるプロトコルが使われており、低エネルギーのBluetoothやWi-Fiを介して他のデバイスと通信することができました。

開発者向けの予備版は、Brilloとして知られていた後、2016年に光を見ました。2018年5月、Googleはバージョン1.0をリリースしました。また、当時のOSはNXP、Qualcomm、MediaTekのシステムモジュールハードウェアとの互換性があると言われていました。

しかし、2019年2月、GoogleはAndroid Thingsをスピーカーやディスプレイメーカーのみを対象にすると発表しました。つまり、Googleアシスタントを内蔵しているデバイスメーカーのプラットフォームになったのです。

しかし、IoT開発者は、カスタムハードウェアソリューションのためのCloud IoT CoreとCloud IoT Edgeプロジェクトでは、Googleが推奨していたが、Android Thingsコンソールを使って、そのハードウェア上でシステムを開発することも可能だ。

2022年に閉鎖

さて、すでに開発を行っている人は2022年1月5日まではこのコンソールを使い続けることができますが、Googleは2021年1月5日をもってAndroid Thingsコンソールを完全に廃止すると発表しています。その瞬間から「コンパイル設定やファクトリーイメージを含め、すべてのプロジェクトデータは永久に削除されます」とGoogleは警告しています。

また、2019年8月以降、Googleはこのプラットフォームで毎月のセキュリティアップデートを提供しなくなりました。それでも同社は、バグ修正やパフォーマンスの改善はプラットフォーム上で行うことができるが、「期間限定」と断言している。見ての通りの時代が終わってしまった。

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