超リアルなデモでUnreal Engine 5のパワーを実感

Game Developers Conference (GDC) イベントで、The Coalition スタジオは、新しい Unreal Engine 5 で何ができるかを示す2つのビデオを発表しました。

最初の技術デモ「Alpha Point」では、レイトレーシングからリアルなテクスチャまで、次世代ビジュアルを紹介しています。また、2020年5月にPlayStation 5上で動作するEpic Gamesのデモで発表された革新的な技術「Lumen」と「Nanite」を垣間見ることができます。

Lumen は、リアルタイムの照明と反射を扱うもので、開発者は、エンジンに光源を配置し、Unreal エディタ内でそれを動かして、ゲーム実行時に照明がどのように機能するかを確認することができます。

一方、「ナナイト」は、最新のバーチャルジオメトリーシステムです。三角形の予算を無制限に使える」新しい内部メッシュ形式を採用し、別次元のディテールをレンダリングすることが可能です。

もうひとつのデモは、超リアルで非常に精細な男性キャラクターを映したテストレンダリングです。例えば、顔のシワや肌の小さなシミなどは、ズームアップしても確認することができます。キャラクターの体は13万個の三角形でできており、顔だけでも3万1000個、さらに髪の毛、眉毛、ひげは350万個の三角形でできています。

The Coalitionは、Xbox専用のGears of Warフランチャイズを開発したスタジオで、マイクロソフトの傘下にあるため、デモがXbox Xシリーズで実行されたのは当然と言えます。いずれにせよ、同スタジオは「ゲーム製品を表すものではない」ことを確認しています。

デモとはいえ、これからのゲームのビジュアルはすごいことになると言っていいでしょう。現実とゲームのビジュアルの境界線は、ますます曖昧になってきています。

アンリアル・エンジン5のフルリリースは、2021年末を予定しています。現世代機、旧世代機のほか、Android、iOS、Mac、Windowsに対応予定です。

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