欧州、中小企業、イノベーション、デジタル化のための135億ユーロの投資プログラムを承認予定

欧州議会は来週、262億ユーロの予算で、持続可能なインフラ、イノベーションとデジタル化、中小企業、社会的プロジェクトへの官民機関による投資を促進することを目的とした、2021年から2027年までの投資プログラム「InvestEU」の承認について議論し、投票を行います。

総予算のうち、半分強の約135億ユーロは、欧州議会が報告しているように、研究、イノベーション、デジタル化への投資(66億ユーロ)と、すべての分野の中小企業への投資(69億ユーロ)を確保するために使われます。

このプログラムでは、戦略的、革新的、持続可能なプロジェクトにEUの資金を提供し、通常は市場が届かない領域に投資を呼び込むことを目的とした、さまざまな金融商品を集めています。この金融保証のおかげで、EUは約3,700億ユーロの民間投資を動員する予定です。

InvestEUは、欧州戦略投資基金や中小企業のための欧州プログラムなど、さまざまなプログラムやEU予算基金で現在分配されている保証、融資、リスクシェアリング契約、株式の購入などを、その傘下にまとめる予定です。

EUからの情報によると、同プログラムは、コロナウイルスのパンデミックの影響を受けた中小企業や、EUでIT部品・機器、医薬品・医療用品を製造している企業にも資金援助を行う予定です。

加盟国は、このプログラムを通じて、復旧・回復メカニズム計画の一部を実施することができます。

ユンカー・プランの後継者

この投資プログラムは、2015年から2020年の間に、革新的なプロジェクトのために5,000億ユーロ以上の官民の投資を動員した欧州戦略投資基金を実質的に継承するものです。また、ユンカー・プランの下で編成された他のファンドや経済開発計画の資金メカニズムも結集されますが。

ユンカープランとは、ジャン・クロード・ユンカー前欧州委員会委員長が推進してきたプログラムで、欧州戦略投資基金を中心軸に、製薬会社のファイザーと共同で、EU域内で初めて承認されたコヴィド-19に対するワクチンを開発したバイオテクノロジー企業であるドイツのバイオンテック社などの企業の研究開発を支援してきました。

comments powered by Disqus