世界のクラウド支出は2020年までに全セグメントで24%増加し、マイクロソフトがAWSを抜いてトップになるとIDCが発表

IDCによると、昨年、クラウドへの投資は全世界で3120億ドルに達し、24.1%の成長を遂げたという。

この数字は、クラウド事業も25%成長した3大ハイパースケールの決算と一致する。

IDCによると、パブリッククラウドサービスプロバイダーの上位5社(AWS、Microsoft、Salesforce.com、Google、Oracle)は世界市場の38%を占め、そのシェアは32%増加した。

しかし、IDCによれば、マイクロソフトがSaaSとIaaSの提供を拡大しているおかげで、AWSに追いつき、トップの座を分け合っていることが大きな進展の1つとなっています。これらのプレーヤーはそれぞれ12.8%の市場シェアを有しています。

オンプレミスからSaaSへ

IDCのSaaSとクラウドソフトウェアのリサーチディレクターであるFrank Della Rosa氏は、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)アプリケーションはパブリッククラウドで最大かつ最も成熟したセグメントであり、昨年は1480億ドルを動かしたと述べている。

さらに、「あらゆる業界の企業が、レガシーな商用アプリケーションから、データ駆動型、直感的、コンポーザブルで、より分散型のクラウドアーキテクチャに最適な新世代のSaaSアプリケーションへの置き換えを加速させている」こともわかっています。

一方、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)は2020年に672億ドルを動かし、33.9%増となった。一方、PaaS(Platform as a Service)は31.8%改善し、すでに476億円を動かしています。

しかし、IBMなどの一部の企業によると、企業は依然としてワークロードのほとんどをオンプレミスで運用しており、クラウドに移行した業務は5件に1件に過ぎないという事実は覚えておく必要があります。

2021年についてはどうでしょうか。

IDCでは、昨年の反省に加え、クラウドサービス(特にIaaSとPaaS)への支出が引き続き増加し、この2つの分野はクラウド市場全体よりも高い成長率になると予測しています。

「パブリッククラウドサービス市場の約半分を占めるPaaS、IaaS、SISaaSの高い成長率は、最新のアプリケーションの開発・提供を加速・自動化するソリューションへの需要を反映しています」と、IDCリサーチディレクター、Platform-as-a-ServiceのLara Gredenは語っています。

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