このようにして、私たちは個人情報を提供するように操られてしまうのです。

イスラエルのBen-Gurion University of Negevが行った調査によると、ウェブサイト上でデータを取得するためのフォームがどのように構成されているかによって、インターネットユーザーが個人情報を提供する可能性が高くなると警告しています。

基本的には、どのようにデータを要求するか、どのようにフォームを表示するかによります。

“本研究の筆頭著者であるLior Finkは、「オンラインサービスを利用するスマートフォンやPCのユーザーに対して、データ要素(名前、住所、電子メール)の提示方法を操作するだけで、サービスに加入する可能性を測定し、より多くの情報を開示させることができることを示すことが目的でした」と説明しています。

研究者たちは、重要度の低い個人情報からよりプライベートな情報へと尋ねていくことで、ウェブサイトはユーザーに親密なデータをより多く開示させることに成功することを発見しました。また、それぞれのリクエストを別々の連続したページに配置する場合、実際には、1つのページに集中してリクエストするよりも、複数のページにまたがって情報を求める方が成功率は高いでしょう。

この研究は、「Online disclosure depends on how information is requested」というタイトルで、今月開催されたInternational Conference on Information Systemsで発表されました。

本文中で著者は、ユーザーはオンライン中にどのように情報を求められるかに注意する必要があるとも述べています。

“一般の人々や規制当局は、プライバシーに関する懸念にもかかわらず、より多くの個人情報を簡単に取得できるため、こうした脆弱性に注意する必要があります」と付け加えています。

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